臨床症例

 臨床症例


  • 坐骨神経痛 1
    •      症例発表

      1) 坐骨神経痛様の痛み・しびれ
      年齢:80才代
      性別:女性
      主訴:右腰から臀部にかけての痛み・しびれ
      動作検査:立位・座位・歩行すべて痛い。何をしても痛みが出る。

      その他:10代の頃、膝を手術しており、下肢の長さが左右違ってしまっている。
          定年退職まで立ち仕事。今まで腰痛は感じたことがない。

      治療方法:トリガーポイント鍼療法
      治療部位:腰部多裂筋・中臀筋・小殿筋・ハムストリングなど

      最初の3回は、1日置きに治療。
       初回  : 上記対象部位に置鍼。
       2回目 : ペインスケール10→5
             杖を使って家の中を歩けるようになった。
       3回目 : ペインスケール10→5
       4回目 : ぺ10→3
             杖を使わなくても歩けるようになって来た。週1回に間隔を空ける。
       5回目 : ぺ10→3
        |
       7回目 : ぺ10→3
             日常生活には影響のない程度になった。
       8回目 : ぺ10→2
             シルバーカートを押して買い物に出かけられるようになる。
       9回目 : 腰、臀部の痛みはほとんど無いが、右ひざが痛い。
             右中臀筋、腸脛靭帯、ハムスト、膝関節周辺靭帯など
       10回目: 膝ぺ10→1   腰・臀部下肢10→2
             膝の痛みは無くなった。
       11回目: ぺ10→2・1
             痛みなし。朝、違和感が残るくらい。

       治療経過:3か月間で治療終了。痛み・しびれ共に消失した。
            年齢と手術による体位負担もあり、痛みの除去は難しいのではと
            思っていましたが、痛み発生から時間が早かったので、
            改善できたのではないかと思います。
            楽しみの買い物も行けるようになり、大変喜んで頂きました。

  • 坐骨神経痛 2
    •      症例発表
      1) 太ももから膝にかけての痛み(坐骨神経痛・変形性ひざ関節症)
      年齢:60才代
      性別:女性
      主訴:膝と太ももの後ろ、外側の痛み
      動作検査:立ち上がり、股関節の屈曲、膝関節の屈曲、歩き出し、
           階段の上り下り、車の乗り降り
           その他動作で痛みがでる。

      その他:ご本人様は筋力アップのために、軽いスクワットを1日200回以上
          毎日行っていたそうです。
          痛みが出始める前は、調子が良かったので400回近く行ったら
          痛みが出始めた。
          整形外科で痛み止めの注射や薬を処方してもらっていたが、
          あまり良くならない。
          変形性ひざ関節症と診断を受けたことがある。

      治療方法:トリガーポイント鍼療法
      治療部位:腰・殿部・ハムスト・膝関節周辺の靱帯・腸脛靭帯など

       初回  : 上記対象部位に置鍼。
       2回目 : ペインスケール10→8
             治療後1~2日は楽になるが戻ってしまう感じがある。
       3回目 : ぺ10→8
             刺激量を少し強くする。
       4回目 : ぺ10→8
             階段の昇り降りが楽になった。
       5回目 : ぺ10→6・7
        |
       10回目: ぺ10→6
             車から降りた際、膝が痛くて直ぐに歩き出せなかった痛みが少なく
             なった。
       11回目: ぺ10→5
             上記対象筋に加えて、下肢全面(大腿四頭筋・小殿筋)を治療。
       12回目: ぺ10→3
             気を付けていれば、それほど痛みを感じることは無くなって来た。
       13回目: ぺ10→2・3

            
       治療経過:治療期間は13回目で6か月。現在も2週間に1回のペースで
            治療継続中です。
            患者様の仕事の都合上、1か月ほど期間が開いてしまうと
            痛みが出てくる。
            また、調子が良いとどうしてもオーバーユースになってしまう為に、
            定期的な治療を続けています。
            ひざ関節に変形がありますが、以前のような痛みは無く、階段の
            昇り降りも小走りにできると、喜んで頂きました。


  • 帯状疱疹後神経痛 1
    •      症例発表

      1) ヘルペス後神経痛(帯状疱疹後神経痛)
      年齢:50才代
      性別:男性
      主訴:右背中から脇腹にかけての痛み
      動作検査:なし

      その他:脳梗塞後遺症あり、右片麻痺、両手指しびれ、右下肢の痛み・しびれ
          右股関節の痛み、腰の痛み

      治療方法:トリガーポイント鍼療法
      治療部位:最長筋・腸肋筋・多裂筋・中殿筋・ハムストなど

       初回  : 胸部・腰部の最長筋・多裂筋を中心に上記部位に置鍼。
       2回目 : ペインスケール10→9
             痛みはあるが、皮フの感覚が変わった感じがする。
       3回目 : ぺ10→9
             治療後2~3日は良い。
       4回目 : ぺ10→8
        |
       8回目 : ぺ10→6
             痛みが少なく、楽な時間が増えた。
       15回目: ぺ10→5
             気温の変化や、体調により痛みの変化が出ている。
       20回目: ぺ10→5
             右半身全体的に、感覚に変化が出てきた。
       25回目: ぺ10→3
             鍼の太さを変え」、刺激量をあげる。
       30回目: ぺ10→1
             ほとんど気にならなくなった。

      治療経過:右半身に麻痺があり、完全完治は難しいと思われます。
           長く続けることによって、両上肢のしびれ・右肩の痛み・股関節の痛み
           感覚異常等かなりの改善が見られました。
           ご本人様も「歩きやすくなった」「右耳のゴワゴワした感じが無くなった」
           など、全身に良い結果が出ました。
           現在も週1回で継続中です。


  • 寝違いによる首の痛み 1
    •  症例発表

      1) 寝違い
      年齢:70才代
      性別:男性
      主訴:左首の痛み
      動作検査:左回旋(+)左側屈(+)後屈(+)など
      その他:ギランンバレー症候群、両下肢完全麻痺

      治療方法:トリガーポイント鍼療法
      治療部位:肩甲挙筋・僧帽筋・板状筋など

       初回  :上記対象部位に置鍼(側臥位)
            ペインスケール10→3
       2回目 :10→2
            各動作時の最後に痛み
       3回目 :完治

      治療経過:治療3回で終了。
           早期治療により、早い回復が見込まれます。


  • 首から背中の痛み 1
    •      症例発表

      1) 肩から肩甲間部及び背部痛
      年齢:40才代
      性別:女性
      主訴:両肩・肩甲間部、背中の痛み
      職業:デスクワーク(パソコン)
      動作検査:肩関節屈曲・外旋(+)体幹の後屈(+)など

      その他:座っての仕事中心、通勤は車(片道1時間)
          肩こりは10代の頃から

      治療方法:トリガーポイント鍼療法
      治療部位:板状筋・肩甲挙筋・棘下筋・僧帽筋・多裂筋・最長筋など

       初回  : はり治療は初めてだったので、01番鍼(太さ0,14㎜)で
             刺激を出さないように置鍼
             ペインスケール10→7  仕事があり帰りが遅いので週1回
       2回目 : ぺ10→8
             肩の痛みはほとんど無くなった。
       3回目 : ぺ10→7   鍼を2番鍼(太さ0.18㎜)へ変更
             左肩甲間部の痛みが気になる。
       4回目 : ぺ10→6
             右の背中は痛みが無くなった。
       8回目 : ぺ10→4
             右背中・肩甲間部も楽になって来た。
             2週間に1回に間隔を空ける。
       10回目: ぺ10→8
             治療間隔を空けると痛みが強くなる。治療後はとても楽。
             期間は2週間に1回で継続
       12回目: ぺ10→5
             痛みを感じることが少なくなった。
       14回目: ぺ10→5
       18回目: ぺ10→2~3

      治療経過:オーバーワークになると、肩及び背部の痛みが強くなるが、
           鍼治療をすることで
           かなり改善しているようです。また、顔の表情もかわると仰っています。
           姿勢の悪さもあり完全改善には至っていません。
           1ヶ月に1~2回治療を受けることで、良い状態を維持出来ています。


  • 首から肩、前腕の痛み・シビレ 1
    •    症例発表

      年齢:70才代
      性別:男性
      主訴:
      ①  左前腕のしびれ・左手指に力が入らない、握れない。
      ②  右頚から肩、上腕外側の痛み
      職業:特殊車両等の整備
      動作検査:肩関節屈曲(++)外旋(+)
           手指の完全屈曲が出来ない(痛みなし)など

      その他:仕事は重い物を持ったり、大きな工具等を使う事が多い。
          週3日位仕事に出勤。マッサージや整体、指骨院などに通院していたが
          良くならない。
          1年前腰が痛くなり、他院で治療。腰が楽になったら肩が少しずつ
          痛くなって来た。紹介にて来院。
          
      治療方法:トリガーポイント鍼療法
      治療部位:板状筋・肩甲挙筋・棘下筋・僧帽筋・前腕屈筋群など

       初回  :鍼治療の経験もあり、抵抗がないため初回より積極的治療寸6-2番

       2回目 :ペインスケール10→8、9
            治療後1~2日は楽になっているが戻ってしまう。

       3回目 :ペ10→7
            左手にズキズキする痛みがあるが、仕事中や夜中の痛みが楽になった

       6回目 :ペ10→5
            頚・肩の痛み持続的なシビレは無くなり軽くなった。
            両手指の硬さと左手にズキッと痛みが出るのが気になる。

       7回目 :ぺ10→5
            三角筋・浅指屈筋腱・長母指屈筋腱

       8回目 :ぺ10→4
       9回目 :ペ10→4 力が入るようになって来た。
      10回目 :ぺ10→4 右三角筋に痛みを感じる事がある。

      11回目 :ぺ10→1
            痛み。シビレはほとんど気にならないが、指の硬さが気になる。
            もう少し握りこめる様になりたい。

      14回目 :上半身を広めに治療。
            最長筋・大円筋・多裂筋・棘下筋など

      15回目 :ぺ10→1,0
            痛み・シビレはほとんど出なくなった。
            指の硬さも仕事中は気にならなくなった。

      治療経過:首から肩に掛けての症状は6回目位で改善をしていたが、指先の硬さが
           いつまでも残ってしまった。朝のこわばり、関節の腫れ(見方によって
           は腫れている様にも見えるが、力仕事や道具を持て仕事をしている方は
           関節が多きくなっている場合もある)があり、念のために病院でリウマ
           チの検査をして頂きました。検査では異常がなかった為に、筋肉・腱・
           靱帯等が原因で症状が出ていたと推測できます。
           その他に微熱、浮腫、全身倦怠感などの症状がある場合は病院での検査
           をお勧めします。異常がなければ当院へご相談ください。
           治療期間4か月、手指の硬さこわばりもほぼ改善したので終了です。
           ご本人様は以前、無意識のうちに指を揉んでいる事が多く習慣になって
           いたそうです。現在は気にすることはなくなりお仕事に従事しているそ
           うです。

  • 急性腰痛 1
    •    症例発表

      年齢:40才代
      性別:男性
      主訴:ぎっくり腰による急性腰痛
      職業:営業
      動作検査:前屈(++)後屈(++)回旋 (++)
           すべての動きで痛みがある。
      その他:受傷後、整骨院に行ったが痛みの改善がなく奥様の紹介で来院。
          「3日後にゴルフに行くので何とかしてもらいたい」との事。

      治療方法:トリガーポイント鍼療法
      治療部位:腰部の多裂筋、最長筋、腸肋筋、腰方形筋、中殿筋など

       初回  :鍼治療の経験があったのと、治療期間が短期集中の為に積極的鍼治療

       2回目 :ペインスケール10→5
            運転後直ぐに歩き出せない。油断すると抜けるような痛みが出る。

       3回目 :ぺ10→3
            歩き出しに少し痛み。明日、ゴルフに行かれるので腰にキネシオテープを貼る

      治療経過:4日目にゴルフに行かれたそうです。キネシオテープを貼ることで腰の筋肉への負担が減り、とても楽になっていたようです。ゴルフでも良い結果が出て楽しむことが出来たようでした。仲間からは本当に腰が痛いのかと疑われる位調子が良かったようですが、帰りにお風呂に入った時にキネシオテープが貼ってあるので納得していたそうです。
      お土産を頂いてしまいました。この場を借りてお礼申し上げます。
      ありがとう御座いました。

      急性の場合でも程度や症状によっては数回で改善出来ることも多くあります。
      ご相談ください。




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